世界らん展日本大賞2020(3) 特別展示「奇跡のカトレア」 & 個別部門の優秀作品から(トロフィー賞) 

 2月14日から開催中の世界らん展日本大賞2020で見た展示作品を投稿しています。
 先回、特別展示「至宝の蘭」を紹介しましたが、もう一つの特別展示「奇跡のカトレア」の展示物を紹介します。その目玉は「世界初のカトレア交配種 カトレア・ドミニアーナ」でした。
 カトレア・ドミニアーナは、イギリスの園芸業者「ヴィーチ商会」のジョン・ドミニーが、ブラジル原産の原種「インターメディア」とエクアドル原産の「マキシマ」を交配し、1859年に開花させました。これが世界で初めてのカトレア交配種の誕生です。
 なお、ドミニーはその3年前に、えびねを使った、ラン科で初めての人工交配に成功しています。


カトレア・ドミニアーナ
Cattleya Dominiana
IMG_1170.JPG
IMG_1169.JPG

カトレア・ドミニアーナの交配親
左下、カトレア・インターメディア(C.internedia、1928年ブラジル)
右下、カトレア・マキシマ(C.maxima、1833年エクアドル)    
IMG_1163.JPGIMG_1161.JPG

その他のカトレア展示から ( )内は発見年と国

左下、カトレア・パーシバリアナ(C.perchibaliana、1883年ベネズエラ)
右下、カトレア・ローレンセアナ(C.lawrenceana、1885年ベネズエラ)
IMG_1131.JPGIMG_1133.JPG

左下、カトレア・トリアネ(C.trianae、1860年コロンビア)
右下、カトレア・ルデマニアナ(C.lueddemanniana、1854年ベネズエラ)
IMG_1137.JPGIMG_1141.JPG

左下、カトレア・ワルケリアナ(C.walkeriana、1843年ブラジル)
右下、カトレア・シュロデレー(C.schriederae、1888年コロンビア)
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カトレア・ロディゲシイ ‘ヨランダ ナカゾネ’
C.loddigesii 'Yoranda Nakazone' SM/JGP,SM/JOGA)
< 第1回世界らん展日本大賞受賞花 >
IMG_1153.JPG


以下は個別部門の優秀作品(トロフィー賞を獲得したもの)

パフィオペディラム ノリト ハセガワ ‘セクシー’
Paph. Norito Hasegawa 'Sexy'
中藤保孝(東京都・中藤洋蘭園)
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ファレノプシス交配種 ‘パープル エレガント 142#’
Phal. ('Jincheng Lover x Fuller's Purple Queen) 'Purple Elegant 142#
高垣欽司(奈良県・(有)サンオーキッド)
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カトリアンセ マジック ベル ‘ニュー トリック’
Ctt. Magic Bell 'New Trick'
小佐野滋子(神奈川県)
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ブラッシア チャック ハンソン ‘ナカトー’
Brs. Chuck Hanson 'Nakato'
中藤保孝(東京都・中藤洋蘭園)
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デンドロビューム モニリフォルメ(長生蘭)‘牡丹錦’
Den. moniliforme 'Botannishiki'
石井昭彦(東京都・石井)
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バンダ ファルカータ(富貴蘭)‘王朝’
V. falcata 'Ocho'
宇田川滋光(東京都)
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パフィオペディラム ミレニアム ドリーム ‘ダテグランド’
Paph. Millennium Dream 'Date Grand'
泉 信夫(宮城県)
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エピデンドラム パシフィック アイランダー ‘ユカコ’
Epi. Pacific Islander 'Yukako'
鈴木隆夫(東京都)
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ファレノプシス交配種 ‘コユキ’
Phal. (Kung's Amar Dott x Sheena's Bright Ruby) 'Koyuki'
椎名正剛(千葉県・椎名洋ラン園)
IMG_1740.JPG

カランセ(海老根)交配種 ‘風の輿(カゼノミコシ)
Cal. [{Ozu x (Satsuma x Oowada)} x {Higo x Oowada)}] 'Kazenomikoshi'
河野寿和(鹿児島県・寿峰苑)
IMG_1744.JPG
 2月15日撮影。
 次回は、トロフィー賞受賞作品の紹介を中断して、フレグランス部門の上位作品を紹介します。

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この記事へのコメント

  • nobara

    「奇跡のカトレア」
    世界初のカトレア交配種「カトレア・ドミニアーナ」
    蘭の事は全く分かりませんが、凄い事なんですね\(◎o◎)/
    カトレアはやはり蘭の頂点に輝くお花ですよね
    カランセ交配種 "風の輿”ずいぶん変わった色目ですね。
    カゴッマ出生でしたか?
    2020年02月18日 13:19
  • river

    カトレアは最も早く欧州に紹介されたランです。
    RHS(英国王立園芸協会)の「サンダーズ・リスト」に過去に行われた交配の実績のすべてが掲載されています。その最初の交配種が「カトレア・ドミニアーナ」ですね。
    2020年02月18日 16:02
  • はるる

    特別展示というのがあるのですね。
    今まで数多くの花を見せていただきましたが、
    毎回、そのすばらしさに驚かされます。
    どの花がとは言えないくらい、すべて美しいですね。
    2020年02月18日 18:06
  • eko

    世界初のカトレア交配種「カトレア・ドミニアーナ」花色が素敵です。他のカトレアたちも綺麗ですね。やはりカトレアはランの女王様ですね。
    他のランたちも個性的で美しいですね。見ているだけで楽しいです。
    2020年02月18日 18:34
  • 信徳

    ランの女王、カトレア。その最初の交配種
    ドミニアーナなんですね。
    苦労に苦労を重ね交配出来た喜びは言葉には
    言い尽くせないものが有るのでしょう。
    我々も種を蒔いて花が咲いた時に喜びを感じます。
    小さな喜びを!
    2020年02月18日 19:46
  • ロシアンブルー

    こんばんは。
    また今年も世界らん展では珍しいらんを見せて頂きました。
    「奇跡のカトレア」親も展示されているのですね。
    シックな色で落ち着きありますね。
    「風の輿」も印象深いです。
    2020年02月18日 20:52
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ランの花粉は非常に小さいので、当時の技術では交配させることすら難しかったのです。カトレア・ドミニアーナの誕生以降、多くのカトレア交配種が作り出され、蘭の女王と呼ばれるほどになったのですね。
    カランセ(海老根)交配種は5種類もの交配によって作られましたが、紫が濃いですね。
    2020年02月18日 21:01
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    世界らん展日本大賞2016で、「ランの家系図を見てみよう」という特別展示があり、その家系図を作った人として、フレデリック・サンダーが紹介されていました。そして、カトレアの家系図とともに、このドミニアーナも展示されていました。
    2020年02月18日 21:07
  • mori-sanpo

    世界らん展、年を重ねるたびに素晴らしくなっているようですね。
    今年は、行けそうにありませんので、長さんのご紹介されたものを楽しみに見させていただきます。
    2020年02月18日 21:11
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    毎回特別展示があるようです。昨年は食虫植物と光るシクラメンでした。
    入場料は高いですが、素晴らしいランが並んでいるので、やはり見る価値がある展覧会です。
    2020年02月18日 21:12
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ドミニアーナは紫色のリップが良いですね。両親の良いとこ取りの感じがします。他にも、カトレアの原種が展示してあったのですが、今回は割愛しました。
    2020年02月18日 21:15
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ジョン・ドミニーはカトレアの方を先に交配させる研究を始めたのですが、後から交配を手がけた海老根の方が先に花を咲かせたのだそうです。
    私たちが手がける草花の種は大きいですが、ランの場合は0.5~0.8mmくらいしかないそうです。
    2020年02月18日 21:21
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ジョン・ドミニーが交配に成功した後、ランの家系図が作られましたから、人工交配の場合は、親が全て判明しています。
    風の輿は5種類の海老根を交配に使っています。
    2020年02月18日 21:24
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    世界らん展日本大賞は年ごとにレベルが上がってきていますが、残念なことに観覧者数は下降気味なんです。昨年は10年前の4分の1くらいですから。今年は新型コロナウイルスの関係で10万人を割るのではないかと・・・。
    2020年02月18日 21:26
  • うふふ

    「至宝」の次は「奇跡」ですか。
    1859年に世界初のカトレア交配種の誕生とは驚きました。
    まさに「奇跡」ですね。
    蘭の歴史を知るのも面白いですね。
    2020年02月18日 21:48
  • 月奏曲

    『始まり』の始まりで歴史的に意義があるんだろうけど(いやあるんだけどw)お花としては古風というか地味というか…そこに価値あるわけじゃないんだけど前回の至高に続いて奇跡も素人にはわからんw

    たぶん値段見てたまげることは間違いないんだけどw
    2020年02月18日 21:57
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    世界初のカトレア交配種は160年も前に可能になったのですね。この時からランの種類の管理と、家系図作りが始まっており、ランの女王に相応しい歴史ですよね。
    2020年02月18日 23:12
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    野生のランは品種ごとに特定の媒介者(昆虫)が決まっています。それを人工で田の品種と交配させようというのですから大変だったのですよ。当時はハイブリッドなどという技術はありませんでしたからね。
    2020年02月18日 23:15
  • なおさん

     女王様の美しさをより際立たせるにはどうしたら良いか、とあれこれ考えて人工交配を始めたのでしょうねえ。初めに作出された品種を見られる機会があるというのは、良いですね。

    トロフィーをもらうような株は、さすがの美しさですね。

     エビネの交配、無菌播種は僕も自宅でやって見たことがありますが、無菌室ではないのでうまくいきませんでした。
     
    2020年02月19日 04:54
  • 秋月夕香

    おはようございます。およそ常識にないような蘭もありますね。
    カトリアンセ マジック ベル ‘ニュー トリック’や、
    ブラッシア チャック ハンソン ‘ナカトー’や、
    エピデンドラム パシフィック アイランダー ‘ユカコ’などです。
    でもどれもきっと園芸家さんたちの努力の結晶でしょうね。
    2020年02月19日 06:35
  • すーちん

    おはようございます
    長生蘭、富貴蘭も
    とりこにする魅力ある
    蘭ですね
    2020年02月19日 07:33
  • イッシー

    私も行ったけれども・・・
    ボーッと見てると長さんに叱られる・・・
    ただ漫然と写真撮ってました(苦笑)
    カトレアがいっぱいでガードマン?立ってたところかな。
    誰も並んでなかったからさ~っと。。。
    2020年02月19日 07:38
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ジョン・ドミニーが交配して作った株の子孫が残っていたら、それこそ奇跡のカトレアでしょうが、展示は近年に交配された物でしょうね。
    海老根も種から育てるのは難しいのですね。つくば植物園で、フラスコ内でランを育てているのは見たことがあります。
    2020年02月19日 09:53
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ランは交配で作られたものを含めると数万種類といわれています。現在も、人工交配で、新しい属が続々と誕生しています。
    ラン好きで、良くラン展を見に行く私でさえ、行く度に初めて見るランに出会います。
    2020年02月19日 10:00
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    長生蘭や富貴蘭などの東洋ランにも根強いファンがおられます。花は地味ですが、葉芸や器にも鑑賞価値がありますからね。
    2020年02月19日 10:02
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    今回紹介した特別展示は、日本大賞から見ると、右奥、女性大使のテーブルディスプレーの裏側に位置しています。「カトレアがいっぱいでガードマンがたっている」その通りです。今年は、入場者が少ないせいか15時過ぎには列が無くなりました。
    2020年02月19日 10:07
  • トトパパ

    こんにちは

    いろんなランの花があるんですね。
    どれも綺麗ですね。
    2020年02月19日 11:42
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    ランは植物の中で一番品種が多い植物です。
    2020年02月19日 21:57
  • こんばんは♪
    ランの女王と言われているカトレア。
    世界初のカトレア交配種『カトレア・ドミニアーナ』
    カトレア・ドミニアーナの交配親も、美しいですね。
    これほどのカトレアの花が並んで、圧巻です。
    それぞれの美しさがありますね。
    貴重なカトレアを拝見いたしました。
    2020年02月19日 22:26
  • 長さん

    心さん、コメントありがとうございます。
    ジョン・ドミニーは、一番美しいカトレアの原種同士を交配したらもっと美しいランが出来るのではないか、と考えたのかも知れませんね。この成功で、美しいカトレアが次々に誕生し、原種のカトレアと共に蘭の女王と言われるようになったのでしょうね。
    2020年02月19日 23:26
  • ろこ

    どのお花も素晴らしいですが
    世界初のカトレア交配種「カトレア・ドミニアーナ」
    素敵な花色ですね。
    こうして見せて頂いてカトレアはランの女王。。。
    認識させられました。
    2020年02月22日 00:04
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    カトレア・ドミニアーナの誕生が、ラン交配の原点といっても良く、その後の交配研究と相まって、カトレアがランの女王と呼ばれるに至ったのですね。
    2020年02月22日 09:45