つくば蘭展にて(17) 蘭愛好団体の出展作品から(その6) カトレアの仲間たち(原種)

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。  今回はその最終回で、ラン愛好団体が出展したカトレアとその近縁種のうち原種の色々を取り上げました。 カトレア・ワルケリアナ Cattleya walkeriana カトレア・ワルケリアナは1839年、ブラジル北東部のバイーア州で、M.Gardner氏によって発見されました。小種名は、探検に協力した友人のE.Wa…

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つくば蘭展にて(16) 蘭愛好団体の出展作品から(その5) カトレアの仲間たち(交配種)

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。  今回はラン愛好団体が出展したカトレアとその近縁種のうち、それらの交配種を取り上げました。  カトレアは中南米のコロンビア、ベネズエラ、ブラジル、エクアドルなどに分布し、特にアンデス山脈などの標高100m~1500m程度の森林地帯に着生しています。美しい花を咲かせることからよく栽培される最も有名な洋ランで、洋ランの女…

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つくば蘭展にて(15) つくば植物園の原種ランコレクションから(その9) 中南米のラン(続)

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。  今回はその紹介8回目で、中南米に分布する野生ランの続きです。今回も初めて知る属名があり、改めてランの奥の深さを感じました。 ディメランドラ・ステノペタラ Dimerandra stenopetala ジャマイカ、トニにダー土、エクアドルに分布 花径2.5cmと小柄だが、数ヶ月に…

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つくば蘭展にて(14) つくば植物園の原種ランコレクションから(その7) アフリカと中南米のラン

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。  今回はその紹介7回目で、前半はアフリカ地域に分布する原種ランの色々です。標高が高いケニアや、アングレカムで有名なマダガスカルは野生ランの宝庫です。マダガスカルに生息するラン科の種は全部で860種とされますが、そのうち4分の3がマダガスカルの固有種と言われます。写真を撮ったうち、マダガスカ…

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つくば蘭展にて(13) 蘭愛好団体の出展作品から(その5) デンドロビウムとバルボフィラム

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。  先日、つくば植物園が収集しているデンドロビウムの原種を紹介しましたが、今回はラン愛好団体が出展したデンドロビウムです。続いて、バルボフィラムの出展作品を紹介します。 デンドロビウム・トバエンセ ‘ノベンバーエレガンス’ Den. tobaense 'November Elegance'  スマトラ島に分布 唇…

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つくば蘭展にて(12) つくば植物園の原種ランコレクションから(その6) アジア・オセアニア地域の原種ラン

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。  今回はその紹介6回目で、アジア・オセアニア地域に分布する原種ランの色々です。 アデノンコス・パルヴィフローラ 今年のおすすめ その5 Adenoncos parviflora  花径7mmと小さく、アップの写真は失敗。下は、ネット画像から  花が咲いていることに気付かれ…

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つくば蘭展にて(11) つくば植物園の原種ランコレクションから(その5) デンドロビウムの色々その2

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。  今回はその紹介5回目で、再びデンドロビウムの色々を取り上げました。この属は実に多彩です。 デンドロビウム・ビオラセウム つくば植物園 今年のおすすめ その4 Dendrobium violaceum 花径3cmほど  ニューギニア島の標高1000~2000m位の苔むした…

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つくば蘭展にて(10) 蘭愛好団体の出展作品から(その4)

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。  ラン愛好団体の出展作品の続きです。今回も色々な種類のランを紹介します。 ファレノプシス・プルケリマ Phalaenopsis pulcherrima (= Doritis pulcherrima ) ミャンマー~スマトラに自生 濃いピンクの花弁が目を惹きます 小泉邦夫さん(らん友会龍ケ崎) ガレアン…

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つくば蘭展にて(9) 蘭愛好団体の出展作品から(その3)

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。  今回はラン愛好団体の出展作品の続きを紹介しようと思います。有名な属の品種から、聞き慣れない属の品種までバラエテティに飛んでいます。 ファレノプシス・チャンピオン・オレンジライト(未登録) Phal. Champion Orange Light 台湾で作出された新品種だそうです 斉藤正博さん(つくば洋蘭会) …

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つくば蘭展にて(8) つくば植物園の原種ランコレクションから(その4)アジア・オセアニアに分布するランから

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。  今回はその紹介4回目で、アジア・オセアニア地域に分布する原種ランの続きです。今回も多様なランが並びます。 プレプタンテ・ルベンス・アルバ つくば植物園 今年のおすすめ その3 Preptanthe rubens f. alba  インドシナからマレー半島、ボルネオ島、フィ…

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つくば蘭展にて(7) つくば植物園の原種ランコレクションから(その3) デンドロビウムとデンドロキラムの仲間

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。  今回はその紹介3回目ですが、皆さんがよくご存じのデンドロビウムと、その近縁種であるデンドロキラムの仲間を取り上げました。  デンドロビウム属はセッコク属とも呼ばれ、主にノビル系やデンファレ(デンドロビウム・ファレノプシス)系、キンギアナム系、フォーミディブル系、カリスタ系に分類されます…

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つくば蘭展にて(6) 蘭愛好団体の出展作品から(その2) パフィオペディラムとフラグミペディウム

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。  今回もラン愛好団体の作品ですが、パフィオペディラムとフラグミペディウムの色々です。 パフィオペディラムの展示  パフィオペディラムは「レディース・スリッパー」とも呼ばれ、唇弁が袋状になっているのが大きな特徴です。北は中国・雲南から、南はインドネシアの島々まで、東南アジア一帯に広く自生する地生蘭です。 パフィ…

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つくば蘭展にて(5) 蘭愛好団体の出展作品から(その1)

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。  ラン愛好団体の作品が展示された熱帯資源植物温室の入口には、つくば洋蘭会の斉藤正博さんやらん友会龍ケ崎の藤田美智子さんの作品がウェルカムフラワーとして飾られました。 カトレア・マキシマ ‘メイ’ C. maxima 'Mei' 斉藤正博さん 自然に発芽した個体だそうですが、かなり大株になっていました …

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つくば蘭展にて(4) つくば植物園の原種ランコレクションから(その2)リパリスやパフィオペディルムの仲間など

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。  今回はその紹介2回目で、リパリスの仲間とパフィオペディルムの仲間を取り上げました。 リパリス・ジャバニカ つくば植物園 今年のおすすめ その2 Liparis javanica ジャワ島に分布 残念ながら、ちょっと後ピンでした  リパリス・ジャバニカはクモキリソウやジガバチ…

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つくば蘭展にて(3) つくば植物園の原種ランコレクションから(その1)プテロスティリスの仲間など

 今回のつくば蘭展でも、多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して野生ランコレクションの展示がありました。  つくば植物園では研究と保全のため約3,000種のランを育てており、世界有数のラン科研究施設として知られています。つくば蘭展では、その中から、今の時期に花が咲いているものを選んで、約200点が展示されました。 プテロスティリス・オフィオグロッサ つくば植物園 今年のおすすめ…

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つくば蘭展にて(その2) 蘭愛好団体の優秀作品(後半)

 11月25日に鑑賞した「つくば蘭展」の出展作品を紹介しています。  今回は、二つの蘭愛好団体「つくば洋蘭会」と「らん友会龍ケ崎」の出品作品から優秀作品(後半)を紹介します。 優秀作品の展示風景です(再掲) カトレア・マキシマ C. maxima 南米大陸太平洋側の山地に分布 古くから知られている原種 極めて珍しい花色です 斉藤正博さん(つくば洋蘭会) 日本のランの世界で…

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つくば蘭展にて(その1) 蘭愛好団体の優秀作品(前半)

 今シーズン、各地の蘭展が軒並み中止になる中で、つくば植物園で蘭展が開催されました(11月22~29日)。ラン好きとしては欠かせないので、4日目に見に行ってきました。  コロナ禍と言うことで、鑑賞時間指定で1時間以内ということだったのですが、当日は雨天のため多数の来場が見込めないとして、時間制限無しとなり、ゆっくり写真を撮ることが出来ました。 つくば蘭展のチラシです  会場となった熱帯…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(10) ちょっと気になったランたち

 1月9日から13日まで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展で見た花の紹介もこれで最終回です。  今回は個人的に気になった品種を選んでみました。 セロジネ・ミニアタ Coel. miniata 武井みゆきさん(全日本蘭協会、出品部門20) < 水戸蘭友会賞 > スマトラ島、バリ島、ジャワ島の標高2500mまでに分布 セロジネでは珍しい赤橙色の花で、花径は1cmほど。これ以…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(9) 愛好団体の出品作品から

 1月9日から13日まで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展で見た作品から紹介しています。  今回は愛好団体から出品された作品で、各賞を受賞された作品を紹介します。 展示風景の一部です コクレアンテス・リップブラッシュ Cochleanthes Lip Blush (Cochleanthes candida x Cochleanthes amazonica) 紙谷多佳子さ…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(8) 特別展示「デンドロビウムへの誘い」から

 月9日から13日まで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展では、「デンドロビウムへの誘い」と題した特別展示が行われました。  デンドロビウム属は原種だけでも約1700種と言われ。パルポフィラム属に次いで2番目の大属で、東南アジアを中心に、日本、インド、オーストラリアという広大な三角形の中に自生しています。  デンドロビウムの名前は、古代ギリシヤ語の「樹」を意味するデンドロンと、「生命」を意…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(7) 香り審査部門の作品から

 第59回全日本蘭協会洋らん展(1/9~13,池袋サンシャインシティ)で見た花を投稿しています。  今回は香りの審査部門の受賞作品を紹介します。  先ずは、全日本蘭協会の部の上位三賞です。  今回は、審査員によると思われる香りの解説も記されていたので、併せて記載しておきます(「」でくくりました)。 < 第一位 ・ 資生堂賞 > リンコレリオカトレア・バーモンツ・グリーン マウ…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(6) 上位作品の展示から(その5) & 珍しいラン

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位作品を紹介しています。  今回は、全日本蘭協会の会員として、各審査部門に出品された上位受賞作品の残りを紹介します。 < サンパウロ蘭協会賞 > デンドロビウム・テトラゴナム Dendrobium tetragonum 櫻井 一さん(出品部門18) オーストラリア原産。花が面白い。多肉質の茎の断面が四角い …

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第59回全日本蘭協会洋らん展(5) 上位作品の展示から(その4) & プレウロタリス属

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位作品を紹介しています。  今回は、全日本蘭協会の会員として、各審査部門に出品された上位受賞作品を紹介します。  それらの作品は入賞作品展示コーナーの左の方に集められていました。 < 藤沢洋蘭愛好会賞 > カトレア・ミニパープル ‘ブルーリバー’ C. Mini Purple 'Blue River' 倉…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(4) 上位作品の展示から(その3)

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位作品を紹介しています。  今回は、前記事に続き、友好団体から出品された上位受賞作品の続きを紹介します。 < ワカヤマオーキッド賞 > カトレア・ワルケリアナ・チポ ‘ラブアフター#3’ C. walkeruana tipo 'Love After #3' HCC/ACWJ 佐藤悦朗さん(日本ワルケリアナ協会) …

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第59回全日本蘭協会洋らん展(3) 上位作品の展示から(その2)

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展の上位受賞作品を紹介しています。  今回は展示された上位受賞作品のうち、愛好団体として出品された方の作品を紹介しようと思います。 < 国際園芸賞 > アングレカム・エブルネウム Angraecum eburneum 'Aiwa' 上里忠彦さん(むさし野蘭会) マダガスカル、コモロ、マスカレン諸島に分布する大型…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(2) 上位作品の展示から(その1)

 池袋サンシャインシティで開催された第59回全日本蘭協会洋らん展に出品された1,200もの作品の中で、上位となった受賞作品を紹介します。  上位となった作品とは、出品花を審査部門別または友好団体別に分け、各部門ごとに1席(青リボン)となったものです。  その中で、更に、審査部門別1席の作品から、(全日本蘭協会の)会長賞、協会賞、優良賞が、友好団体別1席の中から、最優秀賞、優秀賞、優良賞が授与…

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第59回全日本蘭協会洋らん展(1) 会場の概要とフラワーアレンジメント教室

 池袋サンシャインで「サンシャインシティは花盛り!2020~蘭でおもてなし~」と題して、1月9日から13日まで、「第59回全日本蘭協会洋らん展」が開催されていました。詳細についてはサンシャインシティのニュースリリースが詳しいです(こちら)。  主催の全日本蘭協会は洋蘭愛好会の団体で、この洋らん展には約220名(23の愛好団体+個人)から約1,200株の洋蘭が出展されるという、趣味家が主催する洋…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(4) デンドロビウムの色々

 1月2日に板橋区立熱帯環境植物館を訪れました。  今回のラン展のメインテーマは「デンドロビウム」で、そ多様な種類を系統に分け、その魅力を紹介するというものでした。  デンドロビウムの語源は、ギリシャ語の「木に生きる」という意味で、野生では殆どが樹上に着生しています。東南アジアを中心に1000以上の原種があり、形態や新種の多さから、系統別に分けられることが多いランです。  また、日本の…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(3) 神代洋らん友の会の作品展②

 板橋区立熱帯環境植物館で開催中のラン展に出品された「神代洋らん友の会」の皆さんの作品を紹介しています。 カトレア・プリンセス・ベルス ‘ベティーズ・ブーケ’ C. Princess Bells ‘Betty's Bouquet’ (C. Empress Bells x C. Bob Betts) 数多くの極整型白花銘花を輩出した白花の銘親同士の交配種 島村正義さん カ…

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板橋区立熱帯環境植物館にて(2) タイガーオーキッド & 神代洋らん友の会の作品展①

 1月2日、板橋区立熱帯環境植物館で1月13日まで開催されているラン展を見に行ってきました。  企画展示室のラン展入口から見て左手前に、「タイガーオーキッドが咲きました」と書かれたパネルがあり、大きな植物に花が咲いていました。  タイガーオーキッドはラン科グラマトフィルム属の着生蘭で、学名はグラマトフィルム・スペキオスム、和名はホウオウラン(鳳凰蘭)です。  草丈は7mを超え、花径10cm…

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