くらしの植物苑にて(6) サザンカの色々 & チャノキ、ノコンギク

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は苑内で咲いていた、サザンカの色々を紹介します。  サザンカは、自生種に近い「サザンカ群」、獅子頭の実生またはその後代と考えられている「カンツバキ群」、サザンカとツバキの間で自然にできた雑種またはその後代と考えられている「ハルサザンカ群」の3グループに大別され、花はグルー…

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くらしの植物苑にて(5) 古典菊・伊勢菊と肥後菊、松阪菊の色々 & ツクバトリカブト、ホトトギス、コウシンバラ

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は伊勢菊と肥後菊、及び、初めて見る松坂菊を紹介します。 伊勢菊の展示の様子です(温室内) 伊勢菊とは  花弁が細く、先が垂れるように咲く「垂咲」が特徴です。伊勢神宮の斎王や、彼女に使える女房たちが京の都を懐かしんで取り寄せた嵯峨菊が基本になったとも言われていま…

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くらしの植物苑にて(4) 古典菊・奥州菊の色々 & 食用菊、リンドウ、ツワブキ

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は奥州菊を紹介します。 温室内での奥州菊(大掴み)の展示風景です 奥州菊(大掴み)とは  江戸時代の末頃から、奥州八戸地方で盛んに栽培された大菊の系統です。  外側の管状の走り弁を周囲に長く伸ばし、内側の花弁は両手できつく掴んだように巻き、何段にも力強く盛り…

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くらしの植物苑にて(3) 古典菊・丁字菊の色々 & カエデの紅葉、ユズリハの実など

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  今回は丁字菊を紹介します。 温室内に展示された丁字菊の一部です 丁字菊とは  江戸時代に盛んに栽培されていた菊で、外周に平弁の舌状花が伸び、中心の筒状花の花弁が大きく発達して盛り上がって咲きます。この盛り上がった形が、香料の丁字(クローブ、フトモモ科の植物)の花に…

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くらしの植物苑にて(2) 古典菊・嵯峨菊の色々 & クコの実

 11月10日に行った「国立歴史民俗博物館・くらしの植物苑」で開催中の「伝統の古典菊展」で見た花を投稿しています。  古典菊は嵯峨菊、江戸菊(先回紹介)、伊勢菊、奥州菊、肥後菊、丁字菊の6種類に分類されていますが、今回は嵯峨菊を紹介します。 嵯峨菊の展示の一部です(温室の側面によしずが設置されていました) 嵯峨菊とは  嵯峨天皇の時代に宮廷に植えられ、茶会や歌会に並べて鑑賞したの…

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くらしの植物苑にて(1) 古典菊・江戸菊の色々 & ミナロバータ

 11月10日、佐倉市にある「くらしの植物苑」(注1)に「伝統の古典菊展」(注2、11/29まで開催)を見に行ってきました。昨年は11月13日に行ったのですが、今年は菊の開花が若干遅いようで、肥後菊や松阪菊はやっと開花したところというものが多かったです。  今回は苑内の4ヵ所に展示された6種類の古典菊の中から江戸菊を取り上げました。 (注1)「くらしの植物苑」は、佐倉城趾内にある「国立歴史民…

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くらしの植物苑にて(6) ヤブラン、コウホネ、ヒョウタン各種、ヘビウリ、ヘチマ & 変化朝顔の色々

 変化朝顔展が開催されていたくらしの植物苑で撮影した花や実です。  ヤブランが咲き始め、小さな池ではコウホネが咲いていました。  朝顔に次いで展示が多かったものにウリ科などの実がありました。 ヤブラン(藪蘭) クサスギカズラ科ヤブラン属の常緑多年草。東アジアに分布 名の由来は、やぶに生え、葉の形がランに似ていることから 白い花のタイプは初めて見たかも コウホネ(河骨…

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くらしの植物苑にて(5) キビ、アワ、ハトムギ、ヒエ、ゴマ、エゴマ、トロロアオイ、鷹の爪、オオボウシバナ、シュウカイドウ、ヤブミョウガなど

 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館の「くらしの植物苑」で開催されている特別企画「伝統の朝顔展」を見に行った折、苑内に1条ずつ植えられている雑穀や、苑内の花を撮ってきました。 キビ(黍、稷) イネ科キビ属の一年草。原産地は諸説あり、はっきりしていない 日本では五穀の一つとされる  日本の五穀は一定しておらず、現在では、米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ)を指す ホウキキ…

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くらしの植物苑「伝統の朝顔展」にて(4) 変化朝顔の色々(立木性) & マルバルコウソウ(黄花)、オグルマ、サクラオグルマ、メハジキ、サンザシの実など

 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館の「くらしの植物苑」で開催されている特別企画「伝統の朝顔展」でみた変化朝顔です。  変化朝顔は花だけでなく葉や茎などにも変化が現れます。今回はつる性ではなく、木立性になったものを2種類紹介します。残念ながら、どちらにも花が咲いていませんでした。 正木系統 木立性1 花:藤紫、星咲。 葉:黄、常葉 正木系統 木立性2 花:青、切咲、孔雀八…

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くらしの植物苑「伝統の朝顔展」にて(3) 変化朝顔の色々(出物系統の花) & 曜白アサガオの色々

 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館の「くらしの植物苑」で開催されている特別企画「伝統の朝顔展」でみた変化朝顔です。  今回は出物系の親から誕生した、突然変異的な変化朝顔の色々を紹介しようと思います。 一重出物1 花:白、撫子、采咲。 葉:黄、弱渦、柳葉 一重出物2 花:紅、吹雪、撫子、采咲。 葉:黄、抱、柳葉 一重出物3 花:白、筒紅、車咲。 葉:青、縮緬、立田…

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くらしの植物苑「伝統の朝顔展」にて(2) 変化朝顔の色々(出物系統の親木など)

 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館の「くらしの植物苑」で開催されている特別企画「伝統の朝顔展」でみた変化朝顔です。  前回は変化朝顔のうち「正木系統」(形質が遺伝し、種が採れる)を紹介しましたが、今回は「出物系統」の親木を中心に紹介します。  出物系統は比較的変化が単純で種子が採れる株と、葉も花も変化に富んでいる代わりに種子が採れない株に分類できます。  正木系統でも出物系統でも、変異…

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くらしの植物苑「伝統の朝顔展」にて(1) 変化朝顔の色々(正木系統)

 8月11日に、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館に行ってきました。その敷地内にある「くらしの植物苑」で開催されている特別企画「伝統の朝顔展」を見るためです(企画展の内容はこちら)。ここは、昨年、古典菊の色々を見に行ったところです。  実は、8月4日にも行ったのですが、良い状態のアサガオが少なく、出直しました。なお、新型コロナ対策として、受付で検温をされ、入館者確認票の提出を求められました。…

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サザンカの色々(サザンカ群、カンツバキ群)、トベラの実 (くらしの植物苑にて)

 11月13日に訪れた、佐倉市にある国立歴史民俗博物館の「くらしの植物苑」で見た花などです。  苑内の東屋の裏側に、サザンカ群とカンツバキ群のサザンカが展示してあったので、記録してきました。名札がついていたから助かりましたが、花を見てどの群に入るのかを見分けるのは困難です。  サザンカ群とカンツバキ群の説明はくらしの植物苑によるもの。  なお、サザンカには、他に、ハルサザンが群とタゴトノツ…

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古典菊の色々(3)肥後菊、丁字菊 & チャノキ、クコの実、ノコンギク、コウシンバラなど(くらしの植物苑にて)

 11月13日に訪れた「くらしの植物苑」で見た古典菊の色々、今回は残りの肥後菊と丁字菊です。 肥後菊 6種類の古典菊の中では、一番開花が遅れていました  宝暦年間(1751~1764)、肥後藩主が文化政策の一つとして栽培を奨励したことに始まります。  一つの花序(偽花)を構成する花数(花弁)の数が極めて少なく、一見すると一重に見えるシンプルな花容となるのが特徴です。肥後朝顔などととも…

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古典菊の色々(2)奥州菊、伊勢菊 & 食用菊、ホトトギス、ツクバトリカブトなど (くらしの植物苑にて)

 佐倉市にある国立歴史民俗博物館の付属施設「くらしの植物苑」で見た古典菊の色々を紹介しています。  今回は、奥州菊と伊勢菊を取り上げました。 奥州菊(大掴み)  江戸時代の末頃から、奥州八戸地方で盛んに栽培された大菊の系統です。  外側の管状の走り弁を周囲に長く伸ばし、内側の花弁は両手できつく掴んだように巻き、何段にも力強く盛り上がって咲きます。(頂いたリーフレットから。以下同様…

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古典菊の色々(1)嵯峨菊、江戸菊 & マルバヒイラギ (くらしの植物苑にて)

 11月13日、妻と「くらしの植物苑」に行ってきました。写真は、佐倉城趾内の案内板とくらしの植物苑の入口。 くらしの植物苑とは  生活文化を支えてきた植物を系統的に植栽し、国立歴史民俗博物館の南東に位置する旧佐倉城の一郭に開設された自然を生かした植物苑です。  くらしの植物苑では、現在「伝統の古典菊」という特別企画が開催されており、2000年から収集・展示してきた約120種類の古典菊(嵯峨…

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