過日放送されたNHKの「クローズアップ現代」で、JALは、国内線の定時性をANA並に改善させるため、地上係員や乗務員に負担を負わせていること、つまり、安全性より定時制を優先していることが、JALの最近のミスやトラブルの原因につながっているとの指摘をしていた。
JALでは、定時性を高めるため、ブロックタイム(出発空港で機体が動き始めてから、到着空港で完全に停止するまでの時間=時刻表に書かれた出発時刻から到着時刻までの間)を5分長くしたという。
しかし、その機体が次に出発する時刻を変更したわけではないから、地上における点検・整備に必要な時間が5分減少したわけだ。これでは安全性が低下する、ということは航空界の人間ならずとも容易に理解できよう。また、NHKの取材記者は、JAL・JASは経営の統合はしたものの、安全対策の統合が終わっていないことも要因の一つと指摘している。
利益の数値や定時出発率などは、眼に見える形で表現されるが、「安全」の維持・向上は眼に直接見えない。それだけに、おろそかにされていることが恐ろしい。JALは御巣鷹山の原点に立ち戻って、絶対的な安全を確立してほしい。
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