今回はエントランスホールから温室に至る通路に展示してあった、クリスマスを彩る植物展の続きです。
クリスマスカクタス(サボテン科) 熱帯植物
英名はアイビー。真冬でも緑濃く茂り、永遠に続く生の象徴とされています。ギリシャ神話にも登場し、酒神ディオニソスが、神々の酒宴で踊り倒れた精霊を、生命力あふれるアイビーに変えたとされています。真冬に飾ることで、この生命力にあやかります。
ビカクシダ(麋角羊歯)の麋角とはヘラジカの角のことです。葉が似ていることから名づけられました。2種類の特徴的は葉を持ちます。株元に張り付く貯水葉と鹿の角のような胞子葉です。(でも、サンタクロースのそりを引いているのは、ヘラジカではなく、トナカイですよね)
雪の結晶に似た葉を持つ植物。葉は皮のような固さと光沢があり、樹皮には棘があります。原産地は中国南西部。かつて人気の観葉植物で、現在はレア植物。印象的は花とても魅力的です。(学名はトレベシア・パルマータ)
北米原産の果物です。北米のクリスマスでは、七面鳥料理にクランベリー(苔桃)のソースが、北欧のクリスマスでは、豚肉料理にリンゴベリー(蔓苔桃)のソースが添えられます。どちらも常緑で、赤い実。鮮やかな赤色が食卓を彩ります。
原産地は地中海沿岸の山地。シクラメンはヨーロッパを中心に、クリスマスを代表する鉢花です。英名は豚のパン。そこから、和名は豚のまんじゅうと名づけられました。シクラメンは球根で、土から露出する性質があります。

「クリスマスを彩る植物展」は以上です。以下は、温室で見た花たちです
温室の入口を入るとAドームです。写真はBドーム方向を見上げたところ

視線を下ろすと滝があり、池には温帯スイレンが咲いています


こちらは熱帯性スイレンで、夜咲きです
画像をクリックすると、2018年夏の夜間公開で撮った花が表示されます

黄色いツバキ
黄色いツバキの研究をされている、金沢の山口湛夫さんが作出したもの
黄鳳(キホウ、1990年作出)
金花茶x白鳳。淡黄色・一重筒咲き・小輪。寒さに少し弱いそうです

黄の旋律(キノセンリツ、1997年作出)
金花茶x黄鳳。淡黄色・八重~牡丹咲き・中輪

ウナヅキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)
アオイ科フヨウ属の常緑低木。原産は熱帯アメリカ
つぼみは上向きだが、開花するときは下向きになるのが名の由来

フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)

こちらは一般的なハイビスカス

ゲンペイクサギ(源平臭木)
シソ科クサギ属の蔓性低木。西アフリカ原産。別名:ゲンペイカズラ

ベニバナクサギ(紅花臭木)
クマツヅラ科クサギ属の常緑低木。原産は西アフリカから中央アフリカ
別名:クレロデンドルム・スプレンデンス。萼も花も赤い

(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
しばらくそのあたりで慣らしのためうろうろしてたことを思い出しました。
信徳
ここの植物園は広い(特に高い)ですね。熱源は夢の島の焼却熱源なんでしょうか?
eko
寒い季節に温室は良いですね。
キンカチャをもとに作出されたツバキも素敵ですね。
フウリンブッソウゲは可愛いですね、一日花ではないのがなお良いです。
秋月夕香
我が家の友人からいただいたジャコバサボテンは今年は沢山咲きそうです。
毎年お花がすくないのに今年はたのしみです。
スイレンやハイビビスカス~ベニバナクサギなど綺麗にさいていますね。
nobara
シクラメン、真っ赤なのは基本の色の様で
いいものですね
温帯スイレンと熱帯スイレン、あるんですね。
黄色い椿も可愛いですね。
東京国立劇場の庭にあるんですよ。
今年は見に行けるかしら?
フウリンブッソウゲは好きなお花です
なおさん
キンカチャを片親にしたツバキもいろいろ興味深いですね。
もこ
花の少ない時期でも夢の島熱帯植物館へ行けば色々楽しむことが出来ますね
長さん
そうですね。冬の温室は外と気温差が大きいですからね。今回はマスクをしていたので、メガネも雲って困りました。
長さん
シャコバシャボテンは5℃以上あれば冬越し出来るそうですが、群馬だと室内に取り込まないと無理ですね。
この植物園はさほど広くはないですが、中央のドームは28mもの高さがあります。
夢の島公園の東側は東京都のゴミ焼却場なので、そこから高温水を引いているそうです。
river
アイビーは丈夫でほか木の幹に張り付いて大きくなる困った植物です。
キンカチャは黄色の色素を持ったツバキですが交配種はなかなか濃い黄色にならないようです。花の大きさに対して葉が大きいのが難点です。
長さん
クリスマスカクタスやシクラメンは我が家の方でも良く見かけます。
冬の温室は暖かいのです。ダウンを着ていったので、脱いでしまいました。
黄色いツバキを交配で作ることは夢なんですが、それに一歩近づいたのがこれらの品種です。
フウリンブッソウゲ、花弁が反り返るので風鈴に見えますよね。咲いて日が経つと、花弁が水平になってしまいます。
長さん
真冬でも温室に行けば何かしら咲いていますから嬉しいです。シャコバサボテンを頂きましたか。冬の温度管理や水遣りには気をつけましょう。
長さん
常緑の葉に赤い実はまさにクリスマスカラーですよね。クランベリーは食べたことがないですが、どんな味なのでしょう。
温帯スイレンと熱帯スイレン、原産地の差ですね。熱帯スイレンは朝開いて夕方まで咲き続けますが、ここのは夜咲く品種です。
フウリンブッソウゲ、沖縄でよく見かけました。
長さん
クリスマスは熱帯でも南半球でも同じ日ですから、日本では花の咲かない時期になるのはやむを得ないですね。
あと2週間もすれば新年ですね。今年も早く過ぎたような気がします。
黄色いツバキを作出するのは難しいようですね。
長さん
黄色いツバキは中国産の金花茶が有名ですが、日本では冬越しが出来ません。それで、日本の風土に合うような黄色いツバキを交配で作り出そうとしています。
長さん
シャコバシャボテンはある程度耐寒性がありますが、お宅では冬越しはどうされておられるのでしょう。
アイビーは巻き付くだけでなく、壁などに根を吸着させて伸びて行きますよね。
日本の気温に適した、本物の黄色いツバキを作り出すのは難しいようですね。この2品種も葉が大きかったです。
うふふ
我が家では一年中ベランダに出しっ放しで、今満開です。
クリスマスの頃には終わってしまいそう。
黄色のツバキはキンカチャが元なのですね。
うまく広まってくれると良いなぁと期待しています。
長さん
シャコバシャボテン、普通なら咲いているはずなのですが、何故か1輪もついていませんでした。お宅ではベランダに出しっぱなしですか。丈夫ですね。
金花茶は日本では寒すぎて育ちませんから、日本の風土に合う黄色いツバキが出来ると良いのですが。
月奏曲
クランベリーおいしいですwリンゴベリーって知りませんでした…いや今でも知らないんだけどw
すーちん
クリスマスの色
赤と、緑
華やかな感じ演出して
くれますね^^
コスモス
思い出しながら見ています。
滝を見下ろす場所は私もよく撮ります。
ウナヅキヒメフヨウは好きな花ですが、
これは深紅ですね。
この花のつぼみはかなり上を向いていますね。
ゲンペイクサギは美しいですね。
長さん
日本のクリスマスではツリーなどの装飾には気を使いますが、クリスマスだからと言って特別な植物を飾るとか、食用にするという習慣はまだ根付いていませんね。
長さん
クリスマスに赤や緑のものを使うのは世界中、共通しているようですね。
長さん
この温室は入口を入るとまず左手の方向に目が行きますよね。
ウナヅキヒメフヨウはつぼみのうちは上を向いていますが、開花時には下を向きます。この写真は都合良く、その順序が分るような部分が撮れました。
ゲンペイクサギ、白い苞と花弁の赤の対比が美しいです。
ロシアンブルー
の角にそっくりですが名前を知りませんでした。
アイビー、今年枯らしてしまいました、10年以上元気でしたが残念です。
フウリンブッソウゲは可愛いですね。
mina
クランベリー沢山実が付いていますね
黄色いツバキは初めて見ました
素敵ですね
クリスマスを彩る植物展、もうすぐクリスマス。
お花を見ていてワクワクしてきました
長さん
ビカクシダは温室の定番展示ですね。ヘラジカの角に似ていますが、サンタのそりを引くのはトナカイですから、クリスマスを彩る植物としてはこじつけっぽい。
アイビーが枯れましたか。それは残念。
フウリンブッソウゲ、その形はまさに風鈴ですね。
長さん
黄色いツバキ、初めてでしたか。中国南部からベトナムにかけて、金花茶という黄色いツバキが自生していますが、日本は寒すぎて育ちません。
孫たちが小さい頃は、我が家にもクリスマスツリーを飾りましたが、もうどこかにしまいっぱなしです。
ジュン
我が家は今2種類咲いています
黄色のキンカチャは見ましたが
この様な黄色いのは初めて見ました
驚きです
長さん
クリスマスカクタスが2種類も咲いているとは良いですね。
金花茶は亜熱帯に自生する黄色うツバキですが、それを交配して、日本でも育つ黄色いツバキを目指したのでしょう。