早春のつくば植物園にて(6) ムニンシャシャンボ、ギーマ、オキナワテイショウソウ、オオシロショウジョウバカマなど

 3月3日に訪れたつくば植物園で見た花などです。
 多目的温室で、琉球列島や小笠原諸島などに分布する固有種・絶滅危惧種の展示が行われていました。
 今回はその紹介、4回目です。


展示の様子です
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ムニンシャシャンボ(無人小小ん坊)
ツツジ科スノキ属の常緑低木。小笠原諸島の固有種。絶滅危惧II類 (VU)
兄島、父島、母島、向島の岩場に生育。別名:オガサワラシャシャンボ
本州に自生するシャシャンボより花が大きいそうだ(長さ8mm)
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ギーマ(ぎーま)
ツツジ科スノキ属の常緑低木。琉球(奄美大島以南)と台湾に分布
乾燥した明るい場所に生育。酸性土壌に生育する集団もあり、種内で
環境適応分化している可能性がある。「ぎーま」は沖縄の方言
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イリオモテクマタケラン(西表熊竹蘭)
ショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草
沖縄(石垣島・西表島)・台湾・フィリピンに分布
北限となる石垣島では個体が少ない。 こんな花が咲く
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シマオオタニワタリ(島大谷渡)
チャセンシダ科アスプレニウム属の常緑着生シダ。絶滅危惧IB類 (EN)
世界の熱帯地方に分布。日本では琉球列島に分布
オオタニワタリに似るが、葉裏の胞子の付き方によって区別される
琉球では山菜として食される
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オキナワテイショウソウ(沖縄禎祥草)
キク科モミジハグマ属の多年草。琉球列島の固有変種
奄美群島~八重山群島の山地の臨床のやや乾燥した環境に育成する
花径は2cmほど。別名:マルバハクマ(丸葉白熊)
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リュウキュウクロウメモドキ(琉球黒梅擬)
クロウメモドキ科クロウメモドキ属の落葉小高木。琉球列島、台湾に分布
海岸や高地の岩場など石灰岩地帯に生育する
海岸と高地では葉の変異などがあり、更なる調査が必要
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オオシロショウジョウバカマ(大白猩々袴) 
シュロソウ科ショウジョウバカマ属の多年草。絶滅危惧種(VU)
徳之島、沖縄本島北部、石垣島、西表島に分布
川沿いの湿った斜面に育成する。日本のショウジョウバカマ属の中では
花序が最も大きい。花の色や付き方に著しい種内変異が見られる。
個体数が少なく、特に徳之島では一産地に約10個だけが生き残っている
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タイワントリアシ(台湾鳥足)
イラクサ科ヤブマオ(カラムシ)属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類(VU)
日本(九州・屋久島以南~沖縄)、台湾に分布
海岸近くの日当たりが良い草地などに生育する。日本本土に分布
するナガバヤブマオに似るが、より大きく(~2m)、木化する
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シマアケボノソウ(島曙草)
リンドウ科センブリ属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類(VU)
八重山諸島(石垣島・西表島)の固有種
もともと個体数が少ない上に、開発などによって減少している
花は白地に濃紫色の斑点が入り、アケボノソウにもセンブリにも似ていない
残念ながら、花は終わっていたが、下の方の花に斑点の面影がある
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こんな花が咲きます → 「うちなー通信

ツルモウリンカ(蔓茉莉花)
キョウチクトウ科オオカモメヅル属のつる性多年草。日本固有種
南九州以南~琉球列島に分布。日当たりの良い海岸の崖地や草地に生える
葉の表面に毛がない変種をケナシツルモウリンカとして区別する場合も・・・
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小さな黄色い5弁花が咲く → 「四季の山野草

 3月3日撮影。
 次回は、「熱帯資源植物温室」に入ります。
(つづく)

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この記事へのコメント

  • 寿々木

    島オオタニワタリは当地にもございますが、後は出会ったことの無い花ばかりです。白花の猩々袴、花数がスゴイです。
    2021年03月15日 12:48
  • river

    内地にも同じ科同じ属に属する植物はありますが南方由来の植物はどこか違いますね。見たことのない植物が並びました。
    2021年03月15日 14:35
  • コスモス

    珍しい花が続きますね。
    同じ仲間のムニンシャシャンボとギーマは、
    花の付き方と色が違うんですね。
    小さな花がびっしりついて可愛いです。
    2021年03月15日 16:25
  • mina

    こんにちわ
    ムニンシャシャンボ、可愛いお花ですね
    温室の中は緑で一杯。
    爽やかな空気が漂っているようです
    2021年03月15日 16:48
  • eko

    沖縄の島々には固有の珍しい植物が沢山あるんですね。
    ムニンシャシャンボ、ギーマはつぼ型の可愛い花が咲きますね。アセビと似ていますが大きさは違うのでしょうね。
    オオシロショウジョウバカマは大きな花序なんですね。個体数が少ないのは絶滅が心配ですね。
    シマアケボノソウは中心部が濃い紫で外側に向かって斑点になる綺麗な花ですね。
    2021年03月15日 17:27
  • はるる

    珍しい花ばかり、名前を見ながら花をじっくりと見ていますが、本当に変わっています。
    展示室、たくさんあって、撮影も大変でしょう。
    2021年03月15日 19:04
  • 行き当たりばったり

    今晩は。
    珍しいお花ばかりです。
    大事に大事に育てられているのでしょうね。
    「ギーマ」、面白い名前です(笑)
    2021年03月15日 19:19
  • 信徳

    トカラ列島にはショウジョウバカマなども有るんですね。
    魚沼など雪の降る所かと思っていました。
    暖かいだけにジャンボで葉も花も大きいですね。
    2021年03月15日 19:35
  • なおさん

     珍しい植物が続々出てきますねえ。さすがの品揃えです。シャシャンボは国営武蔵丘陵森林公園で見たことがあります。ギーマというのも可愛らしいです。
    オオシロショウジョウバカマというのは、普通のショウジョウバカマとは、ずいぶんと雰囲気がちがうものですねえ。面白いです。
    2021年03月15日 19:51
  • nobara

    ムニンシャシャンボですか。
    ネジキにも似ていますか?
    名前が面白いですね(*^-゚)⌒☆
    次のギーマも。
    オキナワテイショウソウ、花は三片で作られてるんですよね。
    ハグマの花はそこの構造が面白くて好きなんです。
    オオシロショウジョウバカマ、ずいぶん豪華☆彡ですね。
    シマアケボノソウというのがあるんですね。
    ずいぶん、こちらのアケボノソウとは趣が違いますね。

    2021年03月15日 19:58
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    東山動植物園ならオオタニワタリの展示があるでしょうね。
    オオシロショウジョウバカマは内地のショウジョウバカマとは全く雰囲気の違う植物でした。
    2021年03月15日 20:55
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    内地と同じ仲間の植物でも、離島や南方で進化したものはかなり感じが違いますね。シマアケボノソウなんかはアケボノソウの仲間とは思えない花です。
    2021年03月15日 21:01
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    ムニンシャシャンボとギーマは、花の形からツツジ科ということは分かりますが、内地のツツジより花が大きかったり、逆に小さかったりすます。進化の面白さですね・
    2021年03月15日 21:03
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    ムニンシャシャンボ、名前が面白いですね。
    これらを撮ったのはまだ風が冷たい頃でしたから、温室に入るとホッとしますよ。
    2021年03月15日 21:05
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ムニンシャシャンボは小笠原、ギーマは沖縄ですから、遠く離れた地でもツツジ科の花というのはすぐ分かるものですね。ムニンシャシャンボは大きい花で、ギーマは小さいです。
    オオシロショウジョウバカマは内地のショウジョウバカマとはかなり雰囲気が違いますよね。
    シマアケボノソウ、咲き終わっていて残念でした。
    2021年03月15日 21:09
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    この植物園には温室が5つあります。全部を回って写真を撮るとかなりの枚数になります。今回は一番小さい温室が、密になるといけないからと、非公開でした。
    2021年03月15日 21:11
  • 長さん

    行きあたりばったりさん、コメントありがとうございます。
    絶滅危惧種や希少種は自生地の環境の調査から始めないといけないので、かなり神経を使って育てていることでしょう。
    ギーマは沖縄の方言とのことですが、何の意味か分からないんですよ。
    2021年03月15日 21:15
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    同じショウジョウバカマ属でも沖縄のような温かいところでは内地とかなり異なった発展を遂げたのですね。もはや、ショウジョウバカマとはかなり違った植物と考えても良さそうです。
    南方系は概して花が大きいですが、ギーマなんかは内地のスノキより花が小さいです。
    2021年03月15日 21:21
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    シャシャンボは武蔵丘陵森林公園にもありますか。つくば植物園にも植えてあるのですが、花の頃に行ったことはないのです。
    ギーマは丸っこい花で可愛いですね。
    オオシロショウジョウバカマは、内地で見るショウジョウバカマとは別属といっても良さそうな姿ですよね。
    2021年03月15日 21:24
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ムニンシャシャンボはツツジ科ですから、ネジキの花とも共通する部分がありますね。ネジキの花のほうが縦長な感じですが・・・。対して、ギーマはまん丸なのが可愛い。
    オキナワテイショウソウは、仰る通り、花弁は3枚で、先が5裂しています。
    オオシロショウジョウバカマは内地のショウジョウバカマとは全く違った姿ですよね。
    シマアケボノソウもアケボノソウとは全く違う植物に見えます。
    2021年03月15日 21:34
  • 月奏曲

    シャシャンボ以外は知らないのばっかw

    やっぱり本土とは雰囲気違うなぁ…南国の香りというかw
    シマオオタニワタリ、これ食べれるんだw
    2021年03月15日 22:34
  • うふふ

    珍しいお花が続きますね。
    ムニンシャシャンボやギーマのベル状のお花が目につきました。
    シャシャンボの花は植物園で見たことがありますが、ムニンの方が大きいのですね。
    でも画像は可愛らしく見えます。
    ギーマは方言だそうですが、何のことですか?
    2021年03月15日 22:38
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    南方の植物という感じがしましたか。ここは植物園なので、それほど大きくないですが、現地では大きくなるものもあるでしょうね。
    シマオオタニワタリ、山菜として食すのは、もっと葉が小さい頃でしょうね。
    2021年03月15日 22:52
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ムニンシャシャンボやギーマはいかにもツツジ科の花という感じですよね。ムニンシャシャンボは内地のシャシャンボより花が大きいそうです。
    ギーマは沖縄方言としてありましたが、今では意味が分らないようです。
    2021年03月15日 22:56
  • イッシー

    シャシャンボ・ギーマ。。
    名前からしてかわいらしいのですが、花はもっと可愛いですね~!
    2021年03月16日 07:20
  • ロシアンブルー

    おはようございます。
    ムニンシャシャンボってかわいらしいお名前ですね。
    ドウダンツツジの花に似ていますね。
    希少種オオシロショウジョウバカマも珍しいです。
    ミヤマアケボノソウの花、ホトトギスのようで、咲いているところみたいですね。
    2021年03月16日 10:57
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    シャシャンボなんて言葉、多分古語なんでしょうね。ギーマの方は沖縄方言ですが、もう意味がわからないそうです。
    2021年03月16日 20:29
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    シャシャンボ(小小坊)なんて言葉は方言かもしれませんが、もう死語かもしれませんね。花はツツジ科ということがよく分かりますね。
    オオシロショウジョウバカマは内地で咲くショウジョウバカマとは全く似ていません。
    ミヤマアケボノソウ、花が終わっていて残念でした。
    2021年03月16日 20:50