つくば蘭展にて(7) つくば植物園の原種ランコレクションから(その3) デンドロビウムとデンドロキラムの仲間

 つくば植物園の多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して原種ランコレクションの展示がありました。
 今回はその紹介3回目ですが、皆さんがよくご存じのデンドロビウムと、その近縁種であるデンドロキラムの仲間を取り上げました。
 デンドロビウム属はセッコク属とも呼ばれ、主にノビル系やデンファレ(デンドロビウム・ファレノプシス)系、キンギアナム系、フォーミディブル系、カリスタ系に分類されますが、これ以外も多数存在します。属名は、ギリシア語の「デンドロ(木)」と「ビウム(生ずる)」に由来し、野生では主として樹上に着生します。


デンドロビウム・スクルプトゥム
Den. sculptum ボルネオ島に分布
IMG_4285.JPG

デンドロビウム・インフンディブルム近似種
Den. aff. infundibulum ベトナムに分布
IMG_4283.JPG

デンドロビウム・ムルティリネアトゥム(マルチライナツム)
Den. multilineatum ラオスとベトナムに分布
IMG_4287.JPG

デンドロビウム・イグネオニベウム
Den. igneoniveum  インドネシア・スマトラ島に分布 交配親にも使われる
IMG_4289.JPG

デンドロビウム・パルテニウム
Den. parthenium ボルネオ島に分布
IMG_4279.JPG

デンドロビウム・ウィリアムシアヌム
Den. williamsianum ニューギニア島に分布 花径は5cm位
IMG_4438.JPG

デンドロビウム・デヌダンス近似種
Den. aff. denudans ネパールに分布
IMG_4275.JPG

デンドロビウム・エリイフロルム
Den. eriiflorum ネパール、ブータン、インド、ミャンマーに分布
IMG_4277.JPG

デンドロビウム・クルエンツム
Den. cruentum ミャンマー、マレー半島、タイに分布
IMG_4281.JPG

デンドロビウム・ミリタレ
Den. militare インドネシア・マルク諸島に分布
IMG_4306.JPG

デンドロビウム・ラシアンテラ
Den. lasianthera ニューギニア島に分布 側萼片が捩れて立ち上がる
IMG_4435.JPG

デンドロビウム・ケネパイエンセ
Den. kenepaiense マレーシア・ボルネオ島に分布 花の長さは2cm位
IMG_4297.JPG

デンドロビウム・ブラクテオスム
Den. bracteosum マルク諸島、ニューギニア島、ビスマルク諸島に分布
花色は他に、白、紅紫があり、ラン展でもよく見かける
IMG_4299.JPG


 デンドロキラムはタイからニューギニアにわたる東南アジアに分布しています。花茎が細長く垂れ下がる姿が、米が実った穂のように見えるため、フィリピンでは、ライスオーキッドとも呼ばれています。細長く伸びた新芽の中から花茎を伸ばし、その後、下垂させて開花します。多くの種に香りがあり、その香りはさまざまです。株は、コンパクトなものから大柄なものまでいろいろとあります。交配種はほとんどなく、原種自体のバラエティが豊富です。
 属名は「木」と「唇弁」の意で、樹上に着生し、唇弁が目立つことからの命名です。細長い花序に花がたくさん付くので「首飾りラン」の愛称を持っています。
 デンドロビウムと同じセッコク亜科に属しますが、系統的にはセロジネ属に近いとされています。


デンドロキラム・ウンカトゥム
Dendrochilum uncatum 台湾、フィリピンに分布
IMG_4262.JPG

デンドロキラム・コーテシイ
Dendrochilum cootesii フィリピンに分布
一つ一つの花は、立ち上がった妖精が万歳をしている姿に見えませんか?
IMG_4264.JPG
 11月25日撮影。
(つづく)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 184

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい

この記事へのコメント

  • なおさん

     デンドロビウム系の花も沢山の系統があるものですね。ノビル系のものは、初心者でも育てやすいものがありますので良いですね。
     セッコクやセッコク系のミニデンドロを育てたことがあるのですが、なかなか長く株が保てず、すぐじり貧になってダメにしてしまうのは、僕の育て方が悪いのでしょうねえ。
    2020年12月06日 12:22
  • nobara

    デンドロビウムは親近感がわきますね。
    近い所にあるというか~((((^Q^)/
    デンドロビウムも和っぽいのがあるんですね。
    デンドロビウム・ケネパイエンセはアニメのキャラクターみたい(^o^)丿



    2020年12月06日 12:58
  • 寿々木

    今回は原種のデンドロ特集ですか、随分変化があり吃驚です。デンドロキラムは芳香があったように思いますが如何でしたか?初めほうの画像はデンファレに似た感じですね。
    2020年12月06日 13:25
  • イッシー

    デンドロキラムの長い花穂がいいですね~。
    セッコクの類も日本的でいいですね~。
    2020年12月06日 16:34
  • 秋月夕香

    こんにちは。はい、蘭の展示会、展覧会は近くではあまり聞いたことがありません。菊はこの辺りでは有名ですけれど。せいぜい植物園で見る程度です。
    2020年12月06日 16:48
  • river

    デンドロビウムは熱帯アジアを中心に日本を含む広範囲に1000種以上も自生する着生ランですね。最も普及しているのはノビル系でしょうか。デンファレ系は東南アジアの公園の木に至る所に付けられていたのを思い出しました。切り花もたくさん売られていました。
    2020年12月06日 17:24
  • eko

    デンドロビウムはお馴染みのランです。家のセッコクは何もしなくても毎年花を咲かせます。それにしても色々な原種がありますね。
    デンドロキマムが「首飾りラン」と呼ばれるのは納得です。デンドロキラム・コーテシイ、立ち上がった妖精が万歳しているように見えます。可愛いですね。
    2020年12月06日 18:38
  • 月奏曲

    デンドロビウムはやっぱり上品だなぁと思ってみてたら後半若干怪しくww

    ケネパイエンセ、これもデンドロビウムなんだ…
    ブラクテオスム、こっちはかわいいw
    2020年12月06日 19:53
  • はるる

    どちらかというと、こちらのほうが見たことはあります。
    でも珍しい姿、不思議な姿だと思います。
    きれいな姿は魅力がありますね。
    色の違いも雰囲気が変わります。
    2020年12月06日 20:30
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムの中ではノビル系が多いですね。
    私もデンドロビウムを育てたことがありますが、やはり株が長持ちしませんでした。
    2020年12月06日 20:56
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムは花屋さんでも比較的良く見かける品種ですね。
    >デンドロビウム・ケネパイエンセはアニメのキャラクターみたい・・・はて、どんなキャラクターなのか、アニメは殆ど見ないので、浮かんできません。
    2020年12月06日 21:04
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    一口にデンドロビウムと言っても、多様な種類がありますね。確かに前半はデンファレの花形に似ています。
    デンドロキラムは一般に香りがありますね。今回は試してみませんでした。
    2020年12月06日 21:09
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    デンドロキラムは小さな花ですが垂れ下がる花穂が魅力です。香りもありますよ。
    2020年12月06日 21:12
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    奈良県の平群町と葛城市は全国でも有名な菊の産地なんですってね。
    2020年12月06日 21:15
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムの中で、日本人が一番良く目にするのはデンファレだろうと思います。ラン展に限らず装飾に良く使われていますからね。切り花は勤務していた航空会社でも沢山空輸していました。
    2020年12月06日 21:18
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムの中でも在来種は常温でも丈夫に育てられますね。我が家ではノビル系の交配種を育てたことがありますが、長持ちしませんでした。
    デンドロキラムは香りがあるのも良いものです。最後のらん、可愛いですよね。
    2020年12月06日 21:22
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムの5枚目くらいまでは割合ポピュラーな品種です。その下からはデンドロビウムの多様性の一端を示すものです。ケネパイエンセはその中でも変わり種です。
    ブラクテオスムはラン展で良く見かけます。
    2020年12月06日 21:30
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    前半のデンドロビウムは割合ポピュラーな品種なのでご覧になっているか、もしくは、それに似ていると思います。後半は同じ属とは思えないような花ですよね。
    2020年12月06日 21:34
  • うふふ

    デンドロビウムは身近なランのように感じます。
    我が家にもありました。
    デンドロキラムは難しそうですね。
    交配種がほとんどないのですか。
    「首飾りラン」という愛称が微笑ましいです~♪
    2020年12月06日 22:57
  • 秋月夕香

    おはようございます。はい、見渡せる畑には一杯菊がうえてあって、民家の庭にはそれぞれ自慢の菊の植木鉢が置かれてあったりします。しかし、今は菊も少しすくなくなりました。昔は蘭のような華やかなお花はすくなかったようで、それに菊は畑でも十分綺麗にそだちますし。道の駅でも沢山うっています。私の住んでいる場所は、道の駅がありません。なのでわざわざ車で奈良県までいかなくてはなりません。奈良県は故郷ですし、道の駅はたくさんあるので楽しいです~♫
    2020年12月07日 06:35
  • すーちん

    おはようございます
    デンドロビュームは
    一時育てたことあります
    茎から増やそうと試みたこと
    もあります^^
    2020年12月07日 08:36
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムは比較的良く目にする花ですね。我が家でも育てたことがありますが、長続きしませんでした。
    デンドロキラムは花が小さく、交配に適さないのかも知れませんが、種類が豊富だそうなので、交配で新品種を作り出すまでもないのでしょう。
    2020年12月07日 09:37
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    キクの世話は割合難しいのです。家菊ならほったらかしでも良いですが、古典菊や菊花展で見かける大輪の菊は手がかかるのだそうで、年をとると出来なくなってしまうのでしょう。
    2020年12月07日 09:40
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムを手がけたことがおありですか。私も育てたことがありますが、長持ちしませんでした。
    2020年12月07日 09:42
  • ロシアンブルー

    おはようございます。
    デンドロビウムもいろんな花が咲き、どれも綺麗ですね。
    デンドロキラム・ウンカトゥムはネックレスのようで、首から
    掛けたら素敵かも。
    最後のランは面白い花ですね。
    2020年12月07日 10:25
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムの仲間は6つ以上の系統があって花の形も異なります。中にはあまり鑑賞に向かない者もあるでしょう。
    デンドロキラムは長い花茎を伸ばしますから、何本がつないだらハワイのレイと同じように首飾りが出来ますね。
    2020年12月07日 14:13
  • nobara

    アニメの思い出しました。
    これなら長さんもよくご存じの
    ピカチューです。
    色が黄色じゃないのが難ですが
    上の部分がピカチューそのものでした。
    ちょっと当て嵌めて見てみて~♬
    2020年12月07日 16:38
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウム・ケネパイエンセに似ているのはピカチューですか、なるほどね。私は何か、動物の縫いぐるみみたいなものを想像していました。
    2020年12月07日 22:13