つくば蘭展にて(3) つくば植物園の原種ランコレクションから(その1)プテロスティリスの仲間など

 今回のつくば蘭展でも、多目的温室で「世界のめずらしい野生ラン」と題して野生ランコレクションの展示がありました。
 つくば植物園では研究と保全のため約3,000種のランを育てており、世界有数のラン科研究施設として知られています。つくば蘭展では、その中から、今の時期に花が咲いているものを選んで、約200点が展示されました。


プテロスティリス・オフィオグロッサ
つくば植物園 今年のおすすめ その1
Pterostylis ophioglossa オーストラリア北東部に分布
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 サトイモ科のカラスビシャクのような、ランとは思えない不思議な花です。花の中から舌をペロッと出しているのが花弁の1枚、唇弁です。ここから出る化学物質にだまされたキノコバエの雄は、花を雌と勘違いしてつかまり、交尾しようとします。その拍子に唇弁が後ろに倒れ、もがいて隙間から出ようとする雄の体に花粉が付きます。カラスビシャクの仲間もキノコバエなどをだまして受粉に利用するので、両者の「他人のそら似」はキノコバエをだますという同じ理由だったと分ります(植物園の説明から)

プテロスティリス・パプアナ
Pterostylis papuana ニューギニア島に分布
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プテロスティリス・オブトゥサ
Pterostylis obtusa オーストラリア北東部、タスマニア島に分布
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キバナシュスラン(黄花繻子蘭) 
Anoectochilus formosanus
台湾、琉球列島に分布(八重山諸島は北限)。絶滅危惧1A類
小さな花です。唇弁が魚の骨みたいで面白いです
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ヨウラクラン(瓔珞蘭)
Oberonia japonica 日本(宮城県以南)、朝鮮半島、中国福建省に分布
花序の垂れ下がる様を瓔珞(インドで貴族が身につける装身具)になぞらえた
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コリバス・セルペンティヌス
Corybas seroebtunus ボルネオ島に分布
ランには珍しい球根植物です。葉に筋があり観葉植物にもなります
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ハベナリア・ロドケイラ
Habenaria rhodocheila 原産はマレー半島~中国南部 花期は夏から秋
サギソウはこの仲間に分類されることがあります
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ハベナリア・クルキアタ近似種
Habenaria aff. cruciaata バヌアツに分布
上のロドケイラと同属とは思えないような、小さな花です
この株は園内でいつの間にか生えたものだそうです
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カランテ・アルゲンテオストリアタ
Calanthe argenteostriata 中国南部に分布
ハベナリア・ロドケイラに唇弁が似ていますが、エビネの仲間です
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スパトグロッティス・アフィネス
Spathoglottis affinis インドシナ半島~ジャワ島に分布
日本産のコウトウシラン(紅頭紫蘭)の仲間です
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スパトグロッティス・ポルトゥスフィンスキイ
Spathoglottis portus-finschii ニューギニア島に分布
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スパトグロッティス・グラキリス
Spathoglottis gracilis マレー半島~ボルネオ島に分布
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スパトグロッティス・種名不詳
Spathoglottis sp. フィリピンに分布
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クレピディウム・メタリクム(=マラクシス・メタリカ)
Crepidium metallicum (=Malaxis metallica) マレー半島、ボルネオ島に分布
小さな花です。最初からこのような濃い銅葉色だそうです
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 11月25日撮影。
(つづく)

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この記事へのコメント

  • 信徳

    カラスビャクシン、マムシグサのような変わったランです。
    初めて見るランばかりでランの世界は奥が深いのですね。
    2020年12月02日 12:16
  • イッシー

    ランって多種多様で何がなんだかよくわからない(笑)
    サトイモ科だとテンナンショウとかマムシグサは見たことあるけれどカラスビシャクというのもあるんですね。私の脳みそよりはるかに知能指数が高そうです(笑)
    2020年12月02日 12:17
  • river

    ランは地球上に最も遅く現れた植物です。条件の良い場所は既存の植物に占領されほかの植物が育たない木の上、岩場、日陰など条件の悪い場所で生き残るために多様な変化を遂げました。虫媒花ですから花粉を運んでくれる昆虫に合わせて想像もつかないような姿になったものもありますね。原種のランは興味深いです。
    2020年12月02日 13:36
  • mina

    こんにちわ
    珍しいランが沢山ありますね
    クレピディウム・メタリクムは葉っぱが
    変わった色していますね
    ハベナリア・ロドケイラ、雰囲気が
    サギソウに似ていますね
    可愛いです
    2020年12月02日 13:50
  • 寿々木

    珍しいものを拝見しました。最初のはウツボカズラNepenthesに似てますね。
    2020年12月02日 14:10
  • nobara

    サトイモ科のカラスビシャクの群生のように見えますね。
    top、たてもの園の野草ゾーンのカラスビシャクがこんな感じでした(^o^)丿
    横に出てる細い角?髭?みたいなものがオモロイです。
    なんだか、その他のも、にたようなのがあるんですね。
    キバナシュスランも面白いです。
    赤いサギソウですか?白いのはかなり雰囲気違いますね~


    2020年12月02日 14:43
  • はるる

    ランは普通の花と違って珍しい変わった花です。
    なのに、これでも花なのかしらと思うほど、珍しい姿ですね。
    でも豪華で格があることは間違いないようです。
    華やかさもあるのですから、ランは特別な美しさをもっていますね。
    2020年12月02日 18:29
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ランの種類は実に様々です。こんな多様性を見せてくれるランにすっかり嵌まってしまいました。しかし、まだまだ奥が深いです。
    2020年12月02日 20:33
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    ランって実に多種多様でしょう?見に行く度に初めての品種に出会います。多種多様な故にと言うか、進化の過程で全く別の植物に似てくるものもあるんですよ。
    2020年12月02日 20:37
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ランは劣悪な環境でしか居場所がなかった故に、実に多様な発展を遂げましたよね。特定の昆虫に合わせて進化してきたものもあるわけで、その昆虫が絶滅したらどうなるでしょうね。
    2020年12月02日 20:55
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    ランは原種だけで2万~2万5千種あるといわれています。それに交配種を加えると膨大な数になります。ですから、想像もつかないような進化を遂げたランもあるんですよ。
    2020年12月02日 21:00
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ウツボカズラやカラスビシャクに似ているランがあるなんて、普通、想像できませんよね。
    2020年12月02日 21:01
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    花の色も緑色で、小さなカラスビシャクが並んでいるようにも見えますよね。細い部分は役に立たない側萼片が変化したものです。
    キバナシュスラン、魚の骨みたいで、実に面白いです。
    ハベナリアは大入り袋に書いてある文字みたいに見えませんか(笑)。
    2020年12月02日 21:08
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ランの花は他の植物が生存をあきらめたような所でしか生きる道がなかったので、その条件に合うように実に多様な進化を遂げました。ですから、美しいものもあるかと思うと、普通の花では考えられないような形になったものもあるんですよ。
    2020年12月02日 21:12
  • eko

    ランの原種は個性的でランとは思えないような花ばかりですね。
    プテロスティリスはカラビシャク、マムシグサのような花でとてもランとは思えません。
    ハベナリアはサギソウの仲間ですか。鮮やかな花色で雰囲気が全然違いますね。
    葉が観葉植物になるラン、濃い銅葉色のランもユニークですね。
    2020年12月02日 21:27
  • 月奏曲

    プテロスティリス・パプアナちょっとかわいいw
    プテロスティリス・オブトゥサ…うにゅ~…虫っぽいというかエイリアン顔というか…

    キバナシュスラン、坂の骨っぽいというか昔のアニメで電撃喰らった時の骸骨ぽいというか…ちょっとコメディタッチの花でかわいいw
    2020年12月02日 21:57
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ランは実に種類が多く、皆さんがよくご存じのカトレアやデンドロビウム、シンビジューム、ファレノプシス、オンシジューム、パフィオペディラムと言った6大有名属以外にも変わったものが、膨大にあります。ですから、これがラン?と思えるものもたくさんあります。
    2020年12月02日 22:25
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ランの花を色々なものに例えましたね。そのように、似たものを色々連想すしてみるのもランの楽しみ方の一つです。
    2020年12月02日 22:30
  • うふふ

    面白い花たちですねぇ。
    プテロスティリスは植物というより、アンテナを立てた潜望鏡のように見えます。
    ウラシマソウも長い付属隊を伸ばしますね。
    一度だけ小石川後楽園で見たことがあります。
    自然界は本当に面白いです。
    2020年12月02日 22:38
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ランは綺麗なものばかりではなく、変わったものがたくさんあります。プテロスティリスは人差し指から薬指を折り曲げ、親指と小指を真っ直ぐ立てたようにも見えますね。
    2020年12月02日 23:03
  • なおさん

     さすがはつくばの植物園、多様な原種ランを収集して栽培しているのですね。それらの一端とはいえ、珍しいものが見られるとなると、撮影しまくって呆れられるのも、好き者にとってはやむなし、ということでしょうね。

     プティロスティリスも、カラスビシャクやニオイハンゲのような面白い花で、見るほどに造形の妙を感じます。これもハエなどおびき寄せるように擬態した、というのも興味深いです。

     他のランもいろいろで、気分もらんらん♪となりますねえ。
    2020年12月03日 04:24
  • すーちん

    おはようございます
    生きていくために
    長年にわたってよりよく生きる
    為に変化していったんですねー
    感心しますー
    2020年12月03日 08:13
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    園内滞在時間はおよそ3時間、そのうち、園内で持参の弁当を食べた時間が30分ほどですから、2時間半ほど写真を撮りまくったことになります。妻にも呆れられました。
    プティロスティリスは面白い形の花ですね。昆虫に合わせて進化した結果が似てくると言うのも興味深いです。
    2020年12月03日 10:11
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ランは植物の中では遅く分化した種類です。環境の良いところは他の植物が発達していましたから、劣悪な環境で進化しながら生きるしか道がなかったのです。
    2020年12月03日 10:16
  • ロシアンブルー

    おはようございます。
    一般的なランと違って「これがラン?」、同じとはとても見た目
    思えませんね。
    突起しているのが面白いですね。
    野生ランって色々あって楽しいですね。
    2020年12月03日 11:14
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ランは品種数が膨大だけに、色々面白いランがあります。小さな原種ランですが、そのような品種が沢山展示されていました。
    2020年12月03日 14:24